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▶メモロス

《カテゴリ:単独で読める本@既刊詳細

■1stガンダムが舞台のアムロ記憶喪失ネタです。TVアニメ設定と映画設定を微妙に混ぜつつ捏造満載なので、細かい設定へのツッコミはナシで気軽に楽しんで頂ければ幸いです。

■文中には男性同士の性描写・複数人数による暴力表現が含まれます。直接的な表現はないため年齢制限は設けておりませんが、苦手な方はご注意下さい。また、この話はあくまでもフィクションであり、そのような行為を肯定するものではありません。

■サンプル

 サイド6は中立サイドであり、連邦軍もジオン軍も一切の戦闘を禁じられている。とは言え、常日頃生死を賭けて戦っている兵士同士の遺恨が消える訳ではなく、体面や体裁を気にする士官クラスの人間はともかく下っ端の兵士達の小競り合いは日常茶飯事だった。
 そんな日常茶飯事の小競り合いにアムロが巻き込まれる羽目に陥ったのは、確かに中立サイドだという油断もあったのかもしれない。だが、原因の大半はアムロが別のことに大きく気を取られていたことにある。ニュータイプと言っても所詮はそんなものなのだと後にアムロは思ったが、巻き込まれたその時はそんなことを冷静に考えるほどの余裕などある筈がなかった。


「父さん!」
 買い出しに出掛けてきていたサイド6の街で、アムロは父親の背中を追っていた。
 人混みの中でほんの一瞬チラリと見かけただけだが、間違いない。自分のことをエスパーだなどとは思わないが、人より少しばかり勘が良い―――くらいのことは自覚していた。
「父さん!」
 遠ざかる後ろ姿に向かって呼び掛けたが、街の喧噪に紛れて声は届かなかったらしい。サイド7で自分がホワイトベースに乗り込むのと入れ違いに姿を消した父がどうしてサイド6にいるのかは分からないが、ここで見失ったら二度と会えないかもしれない。その思いが、アムロから周囲への注意力を奪っていた。
「―――っ」
 擦れ違いざま相手と肩がぶつかって、アムロは軽く息を呑んだ。とは言え肩を押さえて蹲(うずくま)るほどの衝撃でもなく
「すみません」
軽く謝罪してすぐにまた父の後を追おうとする。だが強い力で腕を捕られ、振り向いた瞬間アムロは自らの失敗を悟った。
 目に入ったのはジオンの軍服。ここが中立コロニーとは言え、相手は敵兵でしかも複数だ。モビルスーツ戦ならこの程度の数の敵を恐れることもないが、生身―――しかも銃すら携帯していないアムロは、白兵戦の専門訓練を受けた訳でもないただの少年である。あっという間に周囲を取り囲まれ、退路を断たれて腕を捕られた。
〔どうしよう〕
 こんな時、強気に「放せ」と言って腕を振り払えば良いのか、それとも「放して下さい」と低姿勢で頼んだ方が良いのか、或いは大声で周囲に助けを求めるべきなのか……それすら判断に迷う始末である。
 結局のところ、思いついた対処法のどれかを実戦していたところで、こんな時は強気の挑発も弱気の哀願も相手を喜ばせるだけであり、助けを求めた所で見て見ぬふりをされるのがオチだ。事実、複数のジオン兵に引きずられるようにして路地裏に連れて行かれる連邦軍の少年兵の姿を見ても、そんな光景など日常茶飯事なのか、或いは関わりたくないのか、道行く人達は気に留める様子もなく通り過ぎていく。時折アムロに気の毒そうな視線を向ける者もいるが、やはり火中の栗を拾うつもりはないのだろう。慌てて目を逸らせ、足早に立ち去っていった。

「うわっ!」
 すっかり人通りのなくなった路地裏で、捕まれていた腕を突然解放されたアムロは、壁に叩き付けられそうな勢いで放り出され尻餅をつきかけた。ギリギリの所で踏み止まったのは、抜群の平衡感覚と反射神経の賜(たまもの)であり、取り囲むジオン兵の中に経験豊富なパイロットでもいれば、相手が優秀なパイロットであることに気付いたかもしれない。
「見かけない顔だな」
「最近ドックに入ってきた木馬の下っ端兵だろう」
「木馬にはあっちこっちの部隊が随分煮え湯を飲まされてるらしいからな。たっぷりと可愛がってやろうぜ」
 まさか目の前の少年がその煮え湯を飲ませている張本人だとは思いもしない様子で、男達はニヤついた笑みを浮かべながら口々に言った。
「女ならイイ思いが出来たってのにな」
「男じゃなあ」
「サンドバッグ代わりに殴ってストレス解消でもするか」
 ニヤニヤと笑う男達の表情を見るに、サンドバッグの代わりにされるのと『イイ思い』とやらの標的にされるのと、どちらがよりマシ(●●●●)なのか分かったものではない。少なくとも自分が男で良かったなどと喜ぶ気にはなれなかったが、アムロはこんな場合だというのに何故かふとフラウ・ボウのことが心配になった。
〔僕がいつまでも帰ってこないと心配して、一人で探しに来なきゃいいけど〕
 以前ホワイトベースを飛び出した時も、単身で自分を探しに来てランバ・ラルの部隊の兵に捕まったことがある。
〔あの時は捕まったのがランバ・ラルの部下だったから良かったけど、こんな奴らにフラウが捕まったら……〕
 今は自分の身が危ないと言うのに、そんなことを考えてしまうのは、目の前の恐怖から逃げるための現実逃避だったのか。いや、どちらかと言うとアムロはこんな状況にもかかわらず、何故かあまり恐怖を感じていなかった。この人数の包囲網を突破して脱出する自信がある訳ではない。にもかかわらず危機感が薄いのは、本能が―――ニュータイプの能力とも言われる勘がアムロに危険を告げてこないからだ。
 最前線で戦うモビルスーツのパイロットという常に死の危険と隣り合わせの日常を過ごしているせいか、『危険』に対する認識のラインがおかしくなっているのだろうか。しかし、呑気にもそんなことを考えていたアムロは、男達の会話に自分の耳を疑った。
「こいつ、よく見ると結構可愛い顔してやがるぜ」
「どれどれ……おっ、ホントだ」
「男っつってもまだガキだし、女の代わりに使えるんじゃないか?」
「おいおい、オレはそんな趣味ないぜ」
 男達は下卑た笑みを浮かべながら、明らかに先程までとは違う視線を向けてくる。サンドバッグ代わりに殴られるのと、どちらがマシか―――などと考えていたことも忘れたように、アムロは真っ青になって後退った。
「へえ、震えてやがるぜ」
 アムロの腕を掴んだ男がニヤリと笑う。
「―――放せっ!」
 思わずそう叫んで腕を振り払おうとしたアムロの反応は、男達を喜ばせただけらしい。
「可愛いじゃねーか」
「なんかオレもその気になってきたぜ」
 そんな趣味はないと言っていた男まで、興が乗った様子でアムロの顔を覗き込んだ。
「放せっ、放せったら!」
 男達に押さえ込まれてアムロはジタバタと暴れながら叫んだが、当然ながら男達の腕が緩む筈はなく逃げ出すことも叶わない。
「手っ取り早く脱がせちまおうぜ」
「脱がせるより破く方が早いんじゃねーか」
「ああ、その方が手間が無くていい」
 彼らがわざとらしく口に出して言ったのは、ただ単に確認のためか。それとも、アムロを更に脅して怯える様子を楽しんでやろうとでも思ったのか。
 いずれにしても、ジオン兵の彼らが連邦軍の制服に遠慮する理由はない。躊躇することなく伸ばされた手が、アムロの身に付けているものを引き裂いた。
 服の下から現れたのは、まだ成長途中ながら少年期を脱した瑞々しい肢体。年齢的なものではなく元々の体質なのだろう。体毛が薄く滑らかな肌を目にした男達が、無意識にゴクリと喉を鳴らす。
「たまんねーな」
 一番にその肌に触れた男が溜息混じりの声で言った。それに触発されるかのように、男達の手が次々と伸ばされる。
「見ろよ、可愛い乳首してやがるぜ」
「これで胸が膨らんでりゃ最高なのによ」
 胸元をなで回す手に胸の先端を摘み上げられて、アムロは悲鳴をあげた。
「こいつ、まだチェリーちゃんなんじゃねーの」
「女の味を知る前に男に犯(や)られるなんて可哀相になあ」
 揶揄混じりの笑い声をたてる男達の手がアムロの下半身にも伸ばされたが、アムロにとってそれはただ生理的嫌悪感をもたらすだけのものだ。
「大人しくしてりゃ、お前にもいい思いさせてやるぜ」
 ニヤニヤと笑う男の一人が、僅かも反応していないアムロの分身を服の上からゆるゆると撫で上げる。
「ひゃっ―――」
 一番敏感な部分に与えられた突然の刺激に、アムロの声が跳ね上がった。どんな状況であろうと、そこに触れられて感じないのは不感症の男ぐらいのものだ。
「や……嫌だーっ!」
 嫌がる声やその表情、仕草すらも男達を喜ばせるだけなのだと、そんなことはアムロには分からない。悔しさのあまり涙を浮かべながら必死の抵抗を続けたが、自由を取り戻すことは出来なかった。
「いい声で啼くじゃねえか」
「もう我慢出来ねーっ、下もさっさと剥いちまえよ」
 台詞と共に下半身を覆う布にも手をかけられ、絶望的な状況を思い知る。ガンダムに乗れば敵無しのアムロも、生身では非力なただの少年だった。
 男達の興奮が頂点に達し、アムロの目の前が絶望で真っ暗になった時―――
「そこまでにしておけ」
 男達の背に静かな声が掛けられた。
「せっかくの楽しみを邪魔するとはいい度胸――……」
「自分が可愛かったらさっさと立ち去―――……」
「オレ達に向かって指図しようって―――……」
 一斉に振り返った男達は口々に相手を罵ったが、相手の姿を目にした途端息を呑む。言葉は途中で途切れ、先程までの喧噪が嘘のように辺りが静まり返った。

No.5 : Posted at 2018年08月19日 16時53分00秒 - Parmalink - (Edit)

▶コミックマーケット94

《カテゴリ:イベント参加&新刊

2018年8月11日(土)
東京ビッグサイト 東4ホール モ-23b
サークル名【Come Come Come】

No.3 : Posted at 2018年08月07日 04時07分35秒 - Parmalink - (Edit)

▶コミックマーケット93

《カテゴリ:イベント参加&新刊

2017年12月30日(土)
東京ビッグサイト 東2ホール X-42b
サークル名【Come Come Come】

■新刊情報■

『0087 vol.6』

A5 20P (シャア×アムロ小説)本
2018年12月30日発行  200円

【0083】【0083−0087】の続編。
アムロがエゥーゴに参加してZの最初からアーガマに乗ってたら…なIF話。

No.1 : Posted at 2017年12月29日 06時35分54秒 - Parmalink - (Edit)